夫婦の姿

2003年6月5日
チビのお骨を散骨する日
明日は朝の4時に出発だっ
親父は言い放った そんな早ようから…気でもおかしくなったんじゃ…残りの家族3人はまぁ10時ぐらいに出ればなどと思っていたから唖然である。親父曰く道が混むからだというが へたに逆らうと怒りだしそうだし 面倒なので従うことにし とても起きれそうにないので 寝ないでそのまま行くことにした。
朝の4時から元気なのは親父だけ みんなぐったり しかも親父の運転はまことに荒い 今ままでよく事故らなかったと思うぐらいだ
チビの想い出話しに花が咲くネタは尽きないのだ

この道はともちゃんを海に連れて行く時も通った道 ホントは近くの大きな河に流してあげるつもりが 雨が何日も降ってなくて水嵩がなく
流れのいい場所を探していくうちに海まで来ていたのだった。
2時間もかけてやっと到着した 3年前と何も変わってないような気がした
ただともちゃんを流してあげた場所は 台風の前で波が荒くそこから ちびのお骨は流せそうになく テトラポットの上から親父と弟が流すことにした。お線香とお花と一緒に
手を合わせ ともちゃんに 約束通りチビ連れてきたからと報告した。ともちゃんの時は親父とアタシの2人だけだったけど チビは4人で供養ができて良かった。輪廻天性とか詳しくはわからないけど 生きとし生けるもの必ず何回もその魂はカタチを変えて生まれ変わると思うのだ だからチビもともちゃんも自然に還すことで来世でも幸せになって欲しいと思う。泣いたけど今でも悲しくて泣ける夜があるけど 少しホッとした 一区切りの気分。

帰り道 同じ道を帰るのはつまらないから 遠回りだけど高速で帰るかと またもや思い付きで親父が言い出し 高速で帰る
途中で 牛乳飲んでくかっ!と訳の解らないこと
を親父が言い出し 途中のドライブインに寄るコトにした。牧場が近くにあるので絞り立ての牛乳が飲める。でも親父以外の3人は あの荒い運転にあと1時間以上付き合わなければならないかと思うと とても恐くて飲めなかった、気持ち悪くなること必至だもの でもここは懐かしい場所
小学校の頃 よく遠足で来た場所 遊んだアスレチックは まだ残っていた。
一仕事終えた感じで 大分その場所で休憩してた時 つばめの巣がたくさんあってヒナに親鳥が餌を運んでくるのを親父と母親が寄り添って眺めているのを アタシは遠巻きに見ていて
とても 不思議なキモチになった。あぁこの2人やっぱり夫婦なのねと 子供の頃 親父はもう半分アル中状態  母親はさんざん殴られ泣いて
子供ながらに アタシも弟も悲しい思いを何度となく味わった。なんでアタシはこの2人の間にうまれてきたんだろう そんな疑問がいつもあった

 中学生の頃 耐えきれなくなった母親は離婚すると 家族みんなで話しあった 親父は黙って聴いていた。 ただ泣きじゃくる弟に アタシは切れて 離婚してほしいってあんたも言いなさいと泣きながら怒った。これ以上辛い思いをしたいのかと責めた。でも弟は家族4人で仲良く暮らしたいと泣いた。結局話し合いはままならず 離婚しないで今に至っている 浴びるほど酒を飲んでいた父親も今では付き合いでしか飲まないし 暴れるコトもなくなった。もう年とってそんな元気もなくなったんだろうな。今ではよくあんな不味いもの飲めるなと言う親父に 首絞めたろかと思う
アタシ達家族が あんたの酒のせいでどんなに嫌な思いをしたのか 多分今でも親父は解ってないんだろうな
でも 寄り添う2人を見ていたら いろんなコトがあっても 子供にも解らない絆があるんだろうなぁと今更ながらに思った そしてこの場面を アタシは年をとってあの2人がこの世を去った後
きっと懐かしく思い出すんだろうなぁとしみじみ思った。 でもそんなしみじみした思いはずっと先のコトだ 元気で長生きしてほしいと心から思う。チビとともちゃんがそんなコトを考えさせる時間をくれたんだな きっと


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