五感の切なさ

2003年7月13日
友達のライブを見に行った。
とあるライブハウスのオーディション
なので 昼間
昼間のライブハウスなんて 何年ぶりだろうか
突き抜けない 隔離されたような空気が
昼間のライブハウスにはあるような気がして
アタシは好きだ。

昨日久しぶりに見に行くよとメールしたら
とても喜んでくれた。見に行けなかったのは
理由がある。友達のバンドが嫌いになった訳じゃない。見に行けば 必ず会ってしまうから
あの人に、恐かった もう何も考えたくないから まだ会えば 余計なこと考えるから…
でも いつまでもそんな訳にはいかないし
大好きなものを あの人のせいにして
我慢するのは 何かが違うしな

自分に驚いた 何も考えたくないのに
どんな人混みの中でも どんな雑音の中でも
あの人を捉える目を あの人の声を聞き分ける耳を、あの人の匂いを嗅ぎ分ける鼻を
そんなに好きだったんだろうか アタシは…
昔はその事が嬉しくて得意になったけど
今では その事が悲しくて、やるせなくて
少し うとましかった…
きっと あの人は気付いてない
アタシは入って来た時 すぐ気付いたから
隠れるように あの人の視線からずれるように
後ろの隅のほうに いたから
あの人の鈍感さに 今日だけは笑って感謝したいぐらいだ。
もしかしたら 気付いていたかな?もし気付かない振りをしてくれていたなら
アタシは性懲りも無く 惚れなおしてしまうんだろうか…

終わるとすぐ 人に紛れてダッシュ出てしまった
何も言わないで帰ったから 友達が心配して
メールをくれた。バイトだったからごめんなさいと 嘘のメールを返した。そういつもだったら
きゃーきゃー言いながら感想を言ったものだ
でもそんなコトしてたら 嫌でも会わなきゃならなくなる…どんな顔で会えばいい?何を話せばいい?友達には
全部は 話せないよ 話せばいろんな事がおかしくなる。
でも ライブはスバラシク かっこよかった、
隣にいた 若いおーにーちゃんが
ぼそっと ”上手すぎる…”つぶやいていた
アタシは 思わずほくそえんだ
ふふっ どーだっ! 上手くて当たり前!
舐めるなよ オトナをっとココロの中で呟いた。
でも オーディションは落ちたみたい…

見る目がなかったんだな ライブハウスの人に
友達のライブが始った時 お客さんの見る空気が変わったのが 見えなかったんだろうか
贔屓目じゃなく これは ホントだと思うんだけどな ちぇっ やっぱり万人受けしないとダメかっ ふ〜んっだっ ライブハウスはいっぱいあるもんねっ

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